懸念材料であった発表会も、やっとの思いで終えることができました。
そして、今後のなりたい自分や、理想とするものが、段々と浮かんできました。
よく一流のアルティスタ達が口にする「フラメンコに対する畏敬の念」。
これが私には足りてなかったことが、今になってようやく解りました。
要するに「雑に取り扱わない」こと。
音楽をやってない人には、演奏家はただ気持ち良く演奏しているように見えます。
きっと元々上手い人なんだろうと思ってしまいます。
しかし、私はピアノのレッスンでは、冒頭の3和音のうちの1音(ソ)を弾いただけで、
先生から「違う」と止められます。
面倒な人は、「続けて弾かせてくれたらいいじゃん!」と思うかもしれません。
でも、音楽を学ぶ上で必要なのは、ここで立ち止まれること。
私のフラメンコの先生である市川幸子先生でさえ、
スペイン人のレッスンを受けて、改めて音の扱い方が重要であることと、
アクセントが繊細であることを知ったとおっしゃるのだから、
私たちが学ぶことがまだまだあることは、言うまでもありません。
フラメンコの取り扱いが、雑であってはならない。
美しくあること、音も動きも。
今よりも鮮麗されたものを目指していきたいのです。
一音一音へのこだわりをもって、お伝えしていけるフラメンコ人になりたいと
心から思い、ここにその宣言をします。